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同行二人三脚-17  11月11日  6:38

霧雨の舞う中のお参り。ただ、傘をさすほどの雨はバスの中と
夜半だけだったのはありがたいことだった。

このツアー、第1回は同じ日に10台余のバスが出たらしいが
回を重ねるごとに参加者は減り、5回目になると、1つの
出発地からは1台のみ。ひとつの札所で、他の団体と重なる
こともなく、納経で長い列に並んで、お参りが疎かになることもなく。

今回の先達さんは、普段は会社員とのこと。
週末の都合の付く日程で、ツアーガイドとしてまわられているらしい。
お遍路なんかして、宝くじがあたるとかなんかご利益あったんか?
と会社で冷やかされるらしいが、こうして家族健康で元気に
すごせていることが何よりのご利益だと静かに語る。

山の中のお寺が多く、冷えた空気は坂道を登りながら吐く息を
白くし、足元や手先がかじかむ。

銀杏の黄色い葉と実、真っ赤なもみじの葉が
濡れた砂利や石の階段を覆う。滑らないように気をつけながら歩く。

清めの手水が氷のように冷たい。
熱い飲み物が恋しくて、販売機であったかい缶紅茶を買う。

山道では、濡れ落ち葉でタイヤがすべり立ち往生した
自家用車を、何人かで押している。

一日のお参りを終え、食後に大浴場で手足を伸ばし、
しっかりあたたまって部屋に戻ると、すでに真っ白なシーツに
覆われたふかふかした布団が敷いてあり、そのまま
倒れこんで目を閉じたら、まもなく寝入ってしまった。
極楽極楽。
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by ca0lizm | 2008-11-11 06:38 | たび | Comments(0)

 心の琴線に触れるもの


by ca0lizm