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ドアノブ  5月6日

平成元年5月3日、という発行日付の入ったサークルの
文集。片付けで押し入れから見つけた、ホッチキス止めの
冊子。

懐かしさに、その会の発足者であるA氏に、Facebookの
メッセージを送った。30年やで、と投げると、昭和から
やってます、と返信。小学校の時から落語を始めた彼は、
今も自営業の傍ら、高座にあがりつづけている現役。

毎年ゴールデンウイークに中之島で開催される祭りに
寄席小屋で参加されているので、今年も出てますか?と
訊ねたら、「出ます、よかったら覗きに来てください」

「行けたら行く」「行けたら行くはけーへんやつやん(笑)」
そんなやり取りがありつつ、翌朝。朝からすっきりと
晴れた空。人混みも暑いのもメンドクサイとは思いつつ、
カメラ散歩がてら、久しぶりに顔を見に出かけた。

定期的に連絡を取るでもないが、旧知の友人というのは
会えばブランクは瞬く間に埋まる。人の好さが滲み出る
そのはにかんだ笑顔はちっとも変わらなくて、うれしい。

今月下旬に、A氏の家の近くで開かれる会のチラシを
頂く。見知ったメンバーの顔も掲載されており、年月を
重ねながら、変わったけれども変わらない、そのことが
シンプルに、いいなぁ、と思う。

半時間ほど立ち話。A氏が昨年のいくつかの災害で
忙しかったことや、前日にこのまつりでの寄席の
宣伝でラジオ番組に生出演したことなど。

祭りの賑わいをちょっと味わい、今はもう自分には
過去になってしまった三味の音を聴き、平成の30年、
しみじみ来し方を振り返ってみたりしたみどりの日。
ドアノブ  5月6日_e0061785_17564389.jpg

by ca0lizm | 2019-05-06 05:06 | みず | Comments(0)

 心の琴線に触れるもの


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