色づく 10月14日
2018年 10月 14日
お天気のいい土曜日、拾う人(ひろうど)の会。
もう熱中症や脱水の心配もなく、汗だくで
消耗しきったり、蚊にたかられることもない。
先月まではセミの抜け殻や死骸が吹き溜まって
いたけれど、今の季節は専ら枯葉。圧縮すれば
わずかなのに、乾いたはっぱは嵩張るのが難。
キンモクセイの香りももう消え、柿の木は
たわわに実った幾つもの赤い実で枝を撓らせる。
空が暗くなる時間がどんどん早くなり、夜が長い。
いつどこできいたのか、地面から聞こえるじーじーと
いう鳴き声を、ずっと長い間みみずだというのを
疑いもせずにいた。
「蚯蚓(みみず)鳴く」という季語があること、
そしてそれは実はオケラが鳴いているのを勘違い
されたまま、季語として残ってしまったというのを
最近読んだエッセイで知った。
みみずは、鳴かないのか・・?
長く生きたとて、花の名前も虫のことも、本当に
知らないことだらけ。月に一度程度、こうして
掃除がてら自然に接したとて、初めてみるような
柄の毛虫とか蝶、草花にも見慣れぬものも多くて
この世界の奥深さを知らされる。
綿埃みたいな小さな蜘蛛が作る小さな蜘蛛の巣に、
小宇宙を感じる、秋のひととき。
by ca0lizm
| 2018-10-14 05:09
| いきもの
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