
街中のポスターやら吊り広告も方々でチェック、
ご縁があってあまりに早くに日程を把握していた
ために、チケットも手に入れた気になっていて、
は!っと気づきネットで購入したのは間際。
どうせなら、と初日の空席確認をしたら、2等席、
最後の1席!!
当日、傘は持参したが、ささずとも大丈夫なほど。
あいにく花散らしの雨ではあるものの、おめでたい日に
ふさわしい、花びらの舞い散る劇場前。
最後列の舞台に向かってやや右寄り。太夫さんも舞台も
良く見えて、申し分なし。(にも拘わらず、前回に続き
また双眼鏡を忘れてしまった・・・)
休憩時間には、1Fの展示室で、古い映像やら写真、
ゆかりの品々などを見る。とても興味深いものばかり。
午前の部には襲名披露の口上。文楽ではあまり声を
あげて笑うことはないけれど、この愛情溢れる口上は
爆笑だった。
寺子屋の場面では、舞台から最も遠い私まで感じる
墨のにおい。人形が躓くようにはける足取りには、
「あっ!」と思わず声を上げる人がいるくらい、
客席はすっかりその世界に引き込まれていて、
今さらながら、スゴイ!と感動の連続。
お目当ての主役の太夫さんの語る段は、滑稽な
表現がふんだんにあったり、こめられた感情とか
機微がひしひしと伝わってきて、本当に楽しくて
エキサイティングな芸能だと感じる。
開演ぎりぎりに着いたのだが、その時間にも拘らず、
ファンに求められるままにサインされている師匠の
気さくなお姿にも触れ、新しいお名前での舞台初日に
カッコイイ語りも拝聴できて、ますますファンに。
期間中に、もう一度、夜の部にも足を運びたい。
ライブって、古典芸能って、ほっんまにええなー。