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実相  3月6日

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既に暁をおぼえず。寝床でぐずぐず、朝ご飯は何を
食べようか、今日は何をしようか、つらつら考えつつ
また眠りに落ちていきそうなのを踏みとどまって
起きだす日曜の朝。

先月は寒さに怖気づいて断念した座禅会、今年初めて
出かけた。朝から日がさし、土曜日に続いて春のにおい。

一年中そうなのだが、道程の半分を過ぎ山に近づくと
途端に気温が下がるのが分かる。路肩にバイクを止め
上着のファスナーを一番上までしっかりあげて、
マフラーをきつく巻き直す。

境内にはところどころ梅の木が真っ盛りで、ひんやり
香りを漂わせている。住職とすれ違い、挨拶を交わす。

広間にはストーブが焚かれていて、熱いお茶で
身体の中からもあたたまる。参加者は7名で、顔ぶれは
いつもお見かけする方ばかり。
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般若心経を唱え、光明真言についての解釈についての
お話しを聴く。

お経というものは、お葬式や法事の時にお坊さんが
唱えるので、死者に対して唱えてあげていると
思われがちだが、「心経」という言葉のように、
自分の心に、自分のために唱えるものであると。

座禅は、何年やっても足は痛いし、真に邪念を払う
ことも、仏と同化してゆくような悟りの境地になんて
とても至らないけれど。(当たり前か)季節を感じ、
柔らかな香に包まれる時間は、至極の癒し。

おいしいお粥がたのしみなのも煩悩かと思うが、
大宇宙に生かされている命の喜びを感じる機会だと
こういうときだけポジティブに解釈している。
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by ca0lizm | 2017-03-06 05:10 | いきもの | Comments(0)

 心の琴線に触れるもの


by ca0lizm