見えない星 5
2015年 10月 18日
1件目、満席で入れず。2件目、休み。3件目、
比較的新しいカフェにようやく空席を見つける。
2階のその店、窓からの景色を眺める。
普段なら、注文を忘れられてるのではと思うほどの
時間が過ぎた頃、ようやく運ばれてきた八重山そば。
忘れそうになる。ジャスミンの香る木の下に、広げた
傘を干す。
午後からさらに気温が上がった。網戸越しの風に吹かれ、
本を読みながら畳の上で無防備にお昼寝。
夕暮れ、また浜へ向かって。
その夜もまた、新しいメンバーを加え、ゆんたく。
これまでの旅の話、住む町の文化や言葉、仕事のこと、
映画や本、韓国からやってきたMさんも加わり、
「いちゃりばちょーでー」を楽しむ。
その日も、星はほんのわずか。薄くとがった月が、
流れる雲の隙間から見え隠れ。
ここへ来たのはいったい何度目だろうか。
そしてこれから何度、またここに来ることが
できるのだろう。
あれが最後だったと思うとき、私はどこにいて、
いくつになっているのだろう・・・
食後のコーヒー、皆で記念写真を撮りあい、
名残惜しむ。
またくだらない軽口で間をつないで。
皆に見送られ、きっとまた、いつか会おうと、笑顔で
宿を後にする。
by ca0lizm
| 2015-10-18 05:01
| たび(うちなー)
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