ハナヌサチャー ~奄美の旅 6
2015年 02月 14日
旅先での楽しみの一つ。
眠くなるまで本を読む。それもまた、至福の時。
朝食の時間。おかゆや納豆などしっかり和食の
食材も豊富だが。やっぱり、パン。
食後の3杯目のコーヒーが半分になるころ、
薄い藍色の街が色づき始める。しかし雲は低く
垂れこめたまま。目を凝らすと、雨。
ハガキも、一枚も書かなかった。完全に
自分だけの世界だった。
ある日ふと思う。
行かなくては、と。
渡り鳥が温かい国へ飛び立つように、私も
本能に従い、気付けば知らない街にいる。
旅先に携えた本はのめり込む面白さだった。
おなかいっぱいネコに会い、また一つ「知らない
街」が、「いつか懐かしく思い出す街」になる。
行きでも帰りでも、旅ではいつも、万が一ここで
こと切れたとしても、概ね悔いはない、と思う。
そういう思いを、実際手帖に書き連ねたりもする。
そんな遺言めいた思いは、あっさり日常に戻れば
ただの戯言になり、そしてまた、次の旅まで
くだらないプライドを死守しながら糊口をしのぐ。
すべからく、旅は、いいもの=^ω^=
by ca0lizm
| 2015-02-14 05:12
| たび
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