しのぶうり 11月9日
2010年 11月 09日
芝居の世界にどっぷり、舞台に見入っていたら
何かが膝の右側に触れた。場内係員かと思い
少し足をよけた次の瞬間、柵を乗り越えセリフと共に
するすると飛び出して行ったその物体はなんと!
!!!勘三郎!!!
待ちに待った平成中村座、大阪城公園の西の丸庭園。
席は右2列1番、舞台に向かって右そで一番奥、舞台の
真上に当たるので、緞帳が閉まっても仕込みの様子や
書割の裏のスタンバイの役者も丸見え。
芝居の全ての場面が映える演出、着物の紋にまで
粋な工夫のあることなどに気づけてうれしかったり。
早変りの化粧直し、黒子さんの無駄なくすばやい動き、
下座の様子も、幕間の大道具さんたちの手際のよい
セッティングも含め、芝居をこんな角度から見るのは
趣が変わり、新鮮で楽しい。
筋金入りの大物役者、そりゃもう華やかさの質が違う。
現れた瞬間から、思わず涙ぐむほどそのオーラに
叩きのめされる。やばい。すてきすぎ。
その勘三郎さんと、数秒膝が触れるほど並んで
いたことに全く気がつかなかったなんて・・(T_T)
それにしても、全く気配すら消せる完璧さ!
この勘三郎さんが触れたズボン、洗わへんでー!!
by ca0lizm
| 2010-11-09 05:35
| 無機物
|
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