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選択肢  10月10日

アイマスクをしていても、目を開ければ隙間から
わずかながら何らかの情報は得られるのだろうけど、
しっかりと目をつぶり介護者にゆだねた。

前回と同じ、Fさんとのペアで、交互にアイマスクをして
同行援護の「利用者」と「従業者」の役割を体験する。
最終日は、電車で遠出。

お天気は最高、秋晴れの日曜日。一駅分歩き、切符を買い、
狭い改札を通り、ホームと電車の隙間を跨いで乗り降りし・・
30分ほどで到着。ちょうどお昼、外食の実習。

食事時は、私は介護者の役で、Fさんが選んだメニューは
「ドリア」。出てきたのは、ご丁寧に固形燃料で熱せられ
木の台に乗っかった小ぶりの土鍋。どこ持って食べれば
ええのか、向かい合ってお手伝いするも、至極困難。

その後、エレベーターやエスカレーター、お手洗いでの
説明の仕方を体験。また、長い踏切を渡ったり、買い物
実習(利用者さんの買いたいものを形や大きさなど要望を
聞き、探す。)など、人通りの多い中を右往左往・・

普段は気に留めない音、声が聞こえる。熱や光を全身で
感じている。においや触覚が研ぎ澄まされ、雰囲気、
空気感だけで判断する状況。

Fさんとの相性が特によかったのか、互いにトラブルなく、
私は概ねリラックスしていたのだが、介護者役は普段とは
異なる神経と体力を使うようで、夕方にはぐったり。

10人のうち8人は、現在すでに福祉の仕事に従事していて
実務で必要なための資格取得。シフトでの仕事の合間に
5週連続日曜に実習は、本当に大変だったろうと思う。

私は、といえば、同行援護を行うには、来年4月以降は
この資格がないと従事できない、ということすら知らず、
たまたま何かしたい、と思ったタイミングでどうせなら
福祉に関わるものと思いついただけ。志からして違う。

何人かとはLINEで繋がり、また情報交換を兼ねて飲みに
行こうね、という話は出たのだけれど。
実際にみんなの休みが合うことはないだろうな・・・

いつかどこかで、また会えるといい。みんな明るくて
元気で、本当に楽しい学びの機会だった。

講習仲間に紹介されたヘルパーステーションに、今週末
登録に行く予定。
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by ca0lizm | 2017-10-10 05:00 | ねこ | Comments(0)

 心の琴線に触れるもの


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