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筆致  8月29日

* 本の中から語り掛けてくることば *


人は選ばなかったもうひとつの人生に、常に嫉妬して
生きていく生き物だ

もしもあの時、別の選択をしていたら、あんなことを
言わなければ、躊躇せず行っていたら、もっと今よりも
幸せかもしれない。そうではないかもしれないけれど。


怒りは口にするな、<中略>口にした瞬間、怒りは
二倍にも三倍にも増長し、口にした人間を苦しめる。

怒りは、表立って言葉にしてしまうともう、後戻りは
できなくて、怒りの矛先は相手から、堪えきれなかった
自分に向かい、クールダウンに従い、落ち込みに変わる。
逆に言わずに堪えることは、ただストレスになる。

どっちが苦しいだろう・・


若いということは素晴らしい。物事の光輝く部分を
真正面から捉えている。しかし光が強ければ強いほど
その影は濃い。


こわいものなんかなかった、己の若いころ、まさに。
今はその濃い影ばかりに思いが偏り、光を受け止める
気力も失いがち・・


人間が家族や子供を必要とするのは、義務がなければ
あまりに人生を長く平たく感じるからだ。
その単純さにやがて耐えられなくなるからだ。


家族云々は別にしても、日常に義務がなく気ままな
独り身の人生は、平らだなー、とは感じている。
単純さには慣れたし、長いとも思ってはいないけれど。


どんな境遇にあろうと、胸を張って笑える人生を送れる
者が、幸せなのだ。

私は真に幸せを感じたことがあるだろうか・・。
笑えることは日常にもたくさんあるけれど。心を
解き放たれてはいない、という自覚はある。
こたえがないことは、考えん方がええな・・・
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by ca0lizm | 2017-08-29 05:04 | ねこ | Comments(0)

 心の琴線に触れるもの


by ca0lizm