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つむぎ  6月27日

年に二度こうしてNさんが、所属されている交響楽団の
演奏会に呼んでくださるのも、もう10年近くになる。
本当にありがたいことだと思う。

少し早く着き、引替え券で座席を確保の後、ホールの
前のベンチで。大きな木々が、ほどよく日差しの
フィルターとなる。見事な梅雨の晴れ間、朝、今年
初めてセミの鳴き声をきいた。

盲導犬のチャリティーとしての演奏会で、ロビーには
浴衣姿のレトリバーが、行き交う人をみながら売店の
店番もしている。

席についたらまもなく開演の時間。主催者と共に
舞台に現れた盲導犬。自分の話題になったとき、
その場ですくっと立ち上がり、会場の人々から
大きな拍手と歓声。

ヒトの視覚を補う役割、時には身を挺して担うよう
訓練を重ね、決して失敗は許されない緊張の日々を
何年にもわたって行う。精神力、責任感、想像も
つかない。

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つむぎだされる音は、冷たく尖ったり、柔らかく
包んだり、温度や形があって、たくさんの楽器は
其々わがみちを行きながら、他者を活かし高め
ながら、大きな流れを成す。

その流れは客席をもくまなく巻き込んで一体となり
様々な思いを呼び起こさせる。クラシックの素養は
相変わらずないが、遠い国で、はるか昔に生まれた
旋律が、時を越え心震わせる。

私が与えられた、ホンモノに触れる貴重な時間は、
盲導犬の育成につながり、盲導犬を必要とする
多くの人々の暮らしをより豊かにするのだな。

Nさんいつもありがとうございます。
これからもずっとずっと、楽しみにしております。
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Commented by ほるN at 2016-06-27 23:06 x
毎度ご来場有難うございます(^^)
そうですか。10年になりますか。盲導犬の舞台での様子、見たかったなー。モニターではそこまでわからなかった。
本当にお利口さんですね。黒介には無理です。まーそれぞれ適材適所ということで。
Commented by ca0lizm at 2016-06-28 05:54
●ホルNさま
厚かましくも、毎度お誘い頂くのを楽しみにしております。
断然ネコ派の私ですが、盲導犬の真摯な姿勢と瞳には
本当に魅せられます。
黒介さんは、ご家族のかけがえのない存在として、
大きな役割を果たされてますもんね(=^・^=)
by ca0lizm | 2016-06-27 05:14 | いきもの | Comments(2)

 心の琴線に触れるもの


by ca0lizm