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ひとちゃん  11月15日

土曜、福祉に関する講演会の取材のため出勤。
教員を目指す学生や、地域の人々と2時間足らず、
写真を撮ったり、メモしたり。

はるか昔、自分が学生だった頃に行った施設
実習での出来事を思い出した。何かのきっかけで
よみがえる苦い思い出。

障がいを持つ子どもの施設で、山の上にあり
地域からは隔絶されたような場所にあった。
2週間、同じ学科のメンバー3人、敷地内から
出ることなく、寝食を共に。

将来のためにと学ぶ気持ちより、断然卒業単位の
ためだったし、楽しむ余裕もなく、ただ言われた
ことだけこなし、指折り数え日々を送っていた。


すぐに癇癪を起こし、不安や怒りを抱えると
人を叩いたり、自傷行為の激しい女の子がいた。

新しく実習生が来るたび、大暴れ。気を引こうと
あの手この手でアクションをけしかける。
それが、構ってほしいという合図だと、頭では
わかっていたのに。

バイトでもないのにこきつかわれ、と、やる気の
欠けた、人間としても未熟な超アホ学生の私にも、
その矛先は向けられた。

ある日の食事の準備中、食堂で執拗に纏わりつき、
挙句飛びついて思い切り私の腕に噛みついた。
反射的に噛まれた腕を引き、痛みと苛立ちに
「もうひとちゃんとは遊ばない!!」と突き放した。

その時の、「おまえもか・・」という怒りと諦め、
悲しみが入り混じる、私を見上げる眼差しは今でも
忘れらず、その時の歯型は、私の中から消えない。

思い切り抱きしめてあげればよかった。
傲慢な感傷だろうか。

学校という職場は、恥ずかしい程アホな学生だった
自分の姿を思い出させる出来事に溢れている。
人にも自分にも、本当の意味でもっと強く優しく
ありたいと、改めて思う毎日。
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Commented by 華子 at 2015-11-15 23:06 x
なんかさ振り返ると、情けなかったり、哀れだったり…
なんか…な〜
だから今は余生なんだ、と思って日々楽しく暮らしてる(*^^*)
Commented by ca0lizm at 2015-11-16 06:25
***華子さま

若いころだけでなく、振り返った過去はほとんど
不甲斐ない自分への反省の日々です。
余生、元気でポジティブな華ちゃんには意外な
言葉です。私も刹那に生きたい・・
by ca0lizm | 2015-11-15 05:08 | おいしいもの | Comments(2)

 心の琴線に触れるもの


by ca0lizm