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見えない星  エピローグ

翌朝、6:00には準備をしチェックアウト。
指定された小さなかごに鍵を戻し、薄明るい街へ。
雲は多いが雨の気配はない。
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まずは朝食。ネットで見たカフェで、と目星をつけ
前日偵察に覗いたが、思っていたのとはイメージが
大きく異なったので、ボツ。

数年前、真夜中に半ば強制的に連れてかれたそばの店、
24時間開いているとわかり向かう。宿から歩いても
そう遠くはない距離。だが手元の簡易な地図がやけに
わかりにくく、地元のおじさんに訊ね、1時間も
かかってようやく。随分遠回りしてしまった。
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食券を買い、ありついた熱い沖縄そば。¥400。
前回も、酔っ払ってはいたがおいしかった印象あり。
朝から歩いて体を動かし、空腹、しっかり味わって
食べた。その時間でも、カウンターの席には何人も。

腹ごなしに散策。どこにも、ネコがいる。いくら
見てても飽きることなく。

コンビニでコーヒー。(飛行機の搭乗口で手続き時に
もらったレシートの裏に印字された無料券を利用)
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24時間有効のモノレール一日券、行きたい場所は
特にない。とりあえず端っこまで乗り、首里城へ。
ここも外国人の団体が犇めいている。
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その後、気になる駅で下車して、あてもなくぶーらぶら。

なぜかウォークマンの音楽に、予期せずこみ上げる。
島では旅人同士にぎやかに過ごしていたので、意識の
隅っこに押しやられていた、なくしたものの大きさが
ふいに。

一人であることが急に心細くなる。
私は何も変わらないのだと。
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いい旅だった。海に囲まれた場所で、空の下で、
優しい人とたくさん言葉を交わし、ネコに会い、
おいしいものを食べ、心を島風に晒した。

またここに来る日まで、生きてみようと思う。
私は、ここにいるよ。
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by ca0lizm | 2015-10-20 05:03 | たび(うちなー) | Comments(0)

 心の琴線に触れるもの


by ca0lizm