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見えない星  5

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昼食は、同じ宿のSさんとAさんと3人で。
1件目、満席で入れず。2件目、休み。3件目、
比較的新しいカフェにようやく空席を見つける。
2階のその店、窓からの景色を眺める。

普段なら、注文を忘れられてるのではと思うほどの
時間が過ぎた頃、ようやく運ばれてきた八重山そば。
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店を出る頃には雨もやんで日がさし、借りてきた傘を
忘れそうになる。ジャスミンの香る木の下に、広げた
傘を干す。

午後からさらに気温が上がった。網戸越しの風に吹かれ、
本を読みながら畳の上で無防備にお昼寝。
夕暮れ、また浜へ向かって。

その夜もまた、新しいメンバーを加え、ゆんたく。
これまでの旅の話、住む町の文化や言葉、仕事のこと、
映画や本、韓国からやってきたMさんも加わり、
「いちゃりばちょーでー」を楽しむ。

その日も、星はほんのわずか。薄くとがった月が、
流れる雲の隙間から見え隠れ。
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翌朝もまた、朝食までの時間を散歩。

ここへ来たのはいったい何度目だろうか。
そしてこれから何度、またここに来ることが
できるのだろう。
あれが最後だったと思うとき、私はどこにいて、
いくつになっているのだろう・・・
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連ドラを見ながら食堂で朝食。てんこ盛り2杯。
食後のコーヒー、皆で記念写真を撮りあい、
名残惜しむ。
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見送るのはもとより、見送られるのは一層、切なさに
またくだらない軽口で間をつないで。
皆に見送られ、きっとまた、いつか会おうと、笑顔で
宿を後にする。





by ca0lizm | 2015-10-18 05:01 | たび(うちなー) | Comments(0)

 心の琴線に触れるもの


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