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見えない星  4

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浅い眠りの中、とぎれとぎれの夢を見て、
目覚めたのはいつもの時間。
朝食の8:00までまだ2時間あまり。

低い雲のせいで、海で朝陽は無理そうだけれど。
散歩に出かける。島で一番高い塔には、すでに
何人かがのぼり、東の空を見ている。
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街灯が消え、砂の道を掃く音だけが朝の空気を
震わせる。体力も気力も、年相応に衰えてはいるので、
消費エネルギーを最小限に、限度を超えて食べたり
飲んだり、走ったりはしないようにコントロール
できる術は、ほぼ完璧に。

むやみに写真を撮るより、ちゃんと自分の目で
見ようとか、その分五感を研ぎ澄まし、日常で
リアルに反芻できるように、と思う。
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ネコについて角を曲がり、ネコとすれ違い。木の上の
カラスが突然鳴き出し、ひどく驚いた。

宿に戻り、セルフサービスのインスタントコーヒーを
1杯。朝一の船で島を発つ青年、来年結婚するとのこと。
どうぞお幸せに、良い旅を、と声をかけ見送った。
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待ちに待った朝食。アーサのオムレツ、もずくなど。
ごはん、遠慮して2杯。食後にまたコーヒー。
まったり、のんびり。

弱い雨が断続的に舞い、草木を湿らせる。
雨の日は雨のように。
歩いて、または自転車で、宿から皆が出かけてゆく。
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雨の合間に郵便局へ。たった一枚書いたはがき。
島のオリジナルの消印を乗せて。

桟橋からの帰り、雨が本降りに。牛車に道を
ふさがれ追い越せもせず、ずぶぬれ。

宿で、羽織ったシャツをハンガーにつるし、軒先に。
半袖では少し肌寒い。
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by ca0lizm | 2015-10-17 05:07 | たび(うちなー) | Comments(0)

 心の琴線に触れるもの


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