見えない星 3
2015年 10月 16日
大阪の繁華街だけではなく、離島も外国人観光客が
団体で押し寄せているらしい。小型のバスで浜へ、
星砂を採取したり、海水浴を楽しんだり。
日本人観光客も、日帰りで訪れることも多い島なので、
日中はレンタル自転車で緩い坂を立ち漕ぎする姿も
よく見かける。
台風の片鱗を方々で。
お天気はあいにくで、薄曇り。静かな道を、蝶が
追い越してゆく。虫の羽音に足を止めたり、花の
香りにふりむいたり。牛のしっぽとか、顔に見える
雲とか、気になれば好きなだけ眺める。時間も曜日も、
自分が誰なのかもどうでもいい、その心地いい解放感。
その日は夕暮れ、観光客が誰もいなくなって、
浜を管理しているらしいお兄さんが、ベンチの砂を
柔らかそうな箒で掃いたりし始めるまで、ずっと
浜の屋根のある場所で、ただ海とネコを見ていた。
いつもの習慣通り、夕食なし。小腹もすいておらず、
ビスケットも食べず。
18:00、民宿の夕食が始まった時間を見計らって、
シャワー。数年前に来た時より、シャワー室はじめ、
改装されきれいに。
すっきりして、髪も乾かし、表のベンチへ。
夕食を終えたメンバーがぱらぱらと食堂から出てくる。
ビール片手に、も数人。
雲が広がり夕日は望めない。
なんとなく集って、どっからきたの、とか、ここへは
何度も?とかざっくり自己紹介しあったりしながら、
雰囲気をつかむ。居心地が悪ければ、またふらりと
散歩に行くか、部屋で本の続きを、と思っていたが。
思いのほか話がつながり、その輪がそこにいる
メンバーに自然に広がって、笑いが連鎖してゆく。
「40年前に初めてこの島に来た」「明日はもう別の
島へ行くんです」誰かれなく語りかけられる言葉に
皆が耳を傾ける。
初めて会った人ばかりなのに、懐かしいとか、不思議に
引きこまれたり馴染む空気が、旅先にはある。
しばしの沈黙は、ヤモリの鳴き声とか風音がさりげに
埋めてくれる。
酔って自爆し、いつの間にか消えていたおじさんや、
シャワー浴びてきます、と一人抜け二人抜け。
星も見えないダークブルーの空に、白い煙が高く
放たれてゆく夜。
団体で押し寄せているらしい。小型のバスで浜へ、
星砂を採取したり、海水浴を楽しんだり。
日本人観光客も、日帰りで訪れることも多い島なので、
日中はレンタル自転車で緩い坂を立ち漕ぎする姿も
よく見かける。
お天気はあいにくで、薄曇り。静かな道を、蝶が
追い越してゆく。虫の羽音に足を止めたり、花の
香りにふりむいたり。牛のしっぽとか、顔に見える
雲とか、気になれば好きなだけ眺める。時間も曜日も、
自分が誰なのかもどうでもいい、その心地いい解放感。
浜を管理しているらしいお兄さんが、ベンチの砂を
柔らかそうな箒で掃いたりし始めるまで、ずっと
浜の屋根のある場所で、ただ海とネコを見ていた。
ビスケットも食べず。
18:00、民宿の夕食が始まった時間を見計らって、
シャワー。数年前に来た時より、シャワー室はじめ、
改装されきれいに。
すっきりして、髪も乾かし、表のベンチへ。
夕食を終えたメンバーがぱらぱらと食堂から出てくる。
ビール片手に、も数人。
雲が広がり夕日は望めない。
何度も?とかざっくり自己紹介しあったりしながら、
雰囲気をつかむ。居心地が悪ければ、またふらりと
散歩に行くか、部屋で本の続きを、と思っていたが。
メンバーに自然に広がって、笑いが連鎖してゆく。
「40年前に初めてこの島に来た」「明日はもう別の
島へ行くんです」誰かれなく語りかけられる言葉に
皆が耳を傾ける。
引きこまれたり馴染む空気が、旅先にはある。
しばしの沈黙は、ヤモリの鳴き声とか風音がさりげに
埋めてくれる。
酔って自爆し、いつの間にか消えていたおじさんや、
シャワー浴びてきます、と一人抜け二人抜け。
星も見えないダークブルーの空に、白い煙が高く
放たれてゆく夜。
by ca0lizm
| 2015-10-16 05:05
| たび(うちなー)
|
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