ヒッチィー タビンチュ ~2~
2014年 10月 08日
いつもより1時間早く目が覚め、軋む廊下を、
なるべく音をたてないようにそーっと抜け、
庭に出る。
見上げた星空。いくつもの流れ星・ ・ ・。
大阪で、ベランダから夜空を見ながら、いつも
焦がれた満天の星。息をひそめ、宇宙に同化する。
枯葉が落ちた乾いた音が、闇を震わせる。
やもりの声がする。ぼんやりと浮かぶ、赤い花。
空が白くなりはじめる6:00。外へ。はや竹ぼうきの
掃き目のついた白砂を、ざくざくとサンダルで
踏みしめる。
人気はない。
ねこが一匹、ひょっこりと現れて、角を曲がって
消えた。
島を吹き抜ける潮風が、肌にはりつく。草の
においの、湿った空気にくしゃみが出る。
お気に入りの音楽を聞きながら、足の向くまま。
浜で、小さな貝を器に、星の砂を集める。
ねこが数匹、木陰でえさを貪り、そのおこぼれを
あてにしたカラスが数羽、枝から見おろす。
瓶に詰めた星の砂や貝殻を売るお土産屋さんは
なくなったのだろうか。
腹を満たし、まったりと寛ぐねこと目が合う。
鬱蒼とつる草が生い茂る道を行く。歩く私の
後に先にと蝶が舞う。かすかな風にさわさわと
揺れる葉ずれの音。その向こうから、朝陽。
たちまち空気は熱を増す。
もう一つのビーチは、少し前までは海水浴客で
賑わっていたのだろうけど、今はひっそりと
行く夏を見送っている。
水際まで、無数に小さな足跡。人知れず、月明かりの
下で波に追われ、戯れ、はしゃぐねこたちを思う。
ここでねこと一緒に海を眺めるしあわせ。
9:00、すっかり日は高く。郵便局で涼みがてら、
はがきを書く。石垣に囲まれた郵便局、局員の
お兄さんの黄色いかりゆし。
昼ごはん、近くの食堂へ。オープンテラスで、
八重山そば。
午後からは、風の通る場所で、本を読む。
雨雲がひととき木々を湿らせ、通り過ぎてゆく。
明るいうちにシャワーを浴びて、扇風機を
「強」にし、髪を乾かす。
そのあと、庭のパラソルの下で、また本を読む。
暗くなって、文字が見えなくなるまで。
夕食の広間からの、賑やかな笑い声をききながら。
なるべく音をたてないようにそーっと抜け、
庭に出る。
見上げた星空。いくつもの流れ星・ ・ ・。
大阪で、ベランダから夜空を見ながら、いつも
焦がれた満天の星。息をひそめ、宇宙に同化する。
枯葉が落ちた乾いた音が、闇を震わせる。
やもりの声がする。ぼんやりと浮かぶ、赤い花。
掃き目のついた白砂を、ざくざくとサンダルで
踏みしめる。
人気はない。
消えた。
島を吹き抜ける潮風が、肌にはりつく。草の
においの、湿った空気にくしゃみが出る。
お気に入りの音楽を聞きながら、足の向くまま。
浜で、小さな貝を器に、星の砂を集める。
ねこが数匹、木陰でえさを貪り、そのおこぼれを
あてにしたカラスが数羽、枝から見おろす。
瓶に詰めた星の砂や貝殻を売るお土産屋さんは
なくなったのだろうか。
鬱蒼とつる草が生い茂る道を行く。歩く私の
後に先にと蝶が舞う。かすかな風にさわさわと
揺れる葉ずれの音。その向こうから、朝陽。
もう一つのビーチは、少し前までは海水浴客で
賑わっていたのだろうけど、今はひっそりと
行く夏を見送っている。
下で波に追われ、戯れ、はしゃぐねこたちを思う。
はがきを書く。石垣に囲まれた郵便局、局員の
お兄さんの黄色いかりゆし。
八重山そば。
午後からは、風の通る場所で、本を読む。
雨雲がひととき木々を湿らせ、通り過ぎてゆく。
明るいうちにシャワーを浴びて、扇風機を
「強」にし、髪を乾かす。
暗くなって、文字が見えなくなるまで。
夕食の広間からの、賑やかな笑い声をききながら。
by ca0lizm
| 2014-10-08 05:09
| たび(うちなー)
|
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