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ガーゼのはんかち  4月29日

駅前の、空港バスの乗り場に、スーツケースと人が
行列をなしているのを見て、改めて、嗚呼今日から
連休なのだな、と認識し、「ええなぁ」と声に出して
つぶやいた。

私には通常の休日の土曜日。毎朝目覚める5時前、
このごろはもう空が白み始めている。朝ごはんに
トーストを二枚。スーパーの安い食パンだが、
やけにおいしい。

体調不良やら、何かと忙しなくて先月は帰省せず。
また来月ゆっくりできるときに延期するか、とも
思ったが、数ヶ月前に金券ショップで買っていた
JRの回数券、何気に財布から取り出したら、
有効期限が5/2!!

お天気もいいし、と慌てて着替えて出かけた。
ひんやりとした朝の空気はぐんぐん上昇。
毎度おなじみ、御座候とチーズケーキを手土産に。

老夫婦と老犬、揃って恙無く、のんびりと。
生きてりゃ細々と憂いもあろうし、あっちが痛い
こっちがだるい、と身体の不具合もあって然り、が
総体的には可もなく不可もなく、無事に過ごして
くれていることは、娘にとっては有難く。

幼なじみYちゃんのお母さんとも立ち話。
「おばちゃんこわいくらいいっこも変わらんなー」
「あんたも全然変わってへんで」
と言い合う。
瞬間に昭和にワープして、小学生の私になる。

いくつもいくつも季節が巡っても、故郷のにおいは
いつも同じ。それは忘れたいのに記憶から消えない
思い出につながったりもするので、決して「いいもの」
とは言い切れないけれど。

小さなその町が、小さな帰る家があることが
紛れもなく、そこから離れて生きる自分の基礎を作り
時には枷でありまた、同時に支えでもある。

今年も庭の牡丹が咲いていた。
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by ca0lizm | 2012-04-29 05:06 | いきもの | Comments(0)

 心の琴線に触れるもの


by ca0lizm