人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大吟醸 vol.1    3月12日

誰にでも歴史があって、その中には言い知れぬ苦労、
痛みや苦しみが少なからずある。

そうとはわかっていても、とても表面から慮ることが
できないほど穏やかな笑顔のその奥に、驚くほどの
試練に見舞われていたと改めて知ったとき、私は
その人の人間性に惹かれる。

朗らかで上品な微笑みが周りにいい空気を作り、
多くを支え、また支えられながら。その生きざまは、
その顔に言葉に顕著に滲み出る。

Fさんにお会いするために出かけた城下町、三原。
あいにくの雨。早い新幹線に乗り、尾道で少し散策を、と
いう計画は中止し、待ち合わせの駅に直行。

久しぶりの新幹線、その斬新なフォルムとスピードに、
原始人並みに時代遅れの私は怖気づく。
自由席は余裕で座れ、売店で慌てて買ったパンを
朝食代わりに、飛び去る景色を眺め、文庫に集中
しはじめたと思ったら、旅の道中はあっという間。
大吟醸 vol.1    3月12日_e0061785_8202972.jpg


乗換えの駅でFさんからのメールに気づく。
なにせ初対面、格好の特徴が記された内容、けど
私はそれを事前に知らされずとも、Fさんは一目で
わかる気がしていた。

Fさんが引き寄せて来られた、たくさんのご縁にあやかり
また「知らない町」が「思い出の町」になった。
ベトナムに続き、春先の、ある一日の旅の記録。
大吟醸 vol.1    3月12日_e0061785_8254522.jpg

by ca0lizm | 2012-03-12 05:00 | たび | Comments(0)

 心の琴線に触れるもの


by ca0lizm