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ちゃんこ  9月13日

ちゃんちゃんこ、綿いれ、どてら、はんてん、法被
羽織り・・
和風な上っ張りには形状や地方によって呼称があり、
私はその区別を明確には説明できない。

還暦の時に着る赤いやつ、鬼太郎が着てるのが
ちゃんちゃんこ、と思うのだが、決め手となる
特徴は曖昧・・

昨冬祖母に、新しいこたつとストーブをおくった。
なにかお礼をしたいと気にしてくれていたようで、
先日母が祖母の世話をしに田舎へ帰った時に、
私に、と託った風呂敷包み。

古い着物をばらして作った「どてら」と「ちゃんこ」。
赤紫のどてらにはべっちんの襟が、ちゃんこは
総しぼりの着物で。

「服は買うもの」という認識、そして裁縫に疎い私には、
どれくらいの工程を経て、どんな手順で仕上げるのか
全くもってわからないのだけれど、どちらも丁寧に
しつけ糸をして、一針一針こさえられたことはわかる。

そもそも「褞袍(どてら)」は、関西では「丹前」と
呼ばれるものらしいが、うちでは「綿入れ」のことを指す。

そして、前見ごろの幅が僅かしかなく、袖のない
綿の入った独特のものを、祖母は「ちゃんこ」と呼ぶ。
座布団をせたろうてるのと一緒じゃけど、背中を
ぬくめりゃ風邪引かんけん、と。

身の回りの整理のため、古い着物もかなり処分し、
目も霞んで細かい針仕事もままならず、足も弱り
祖母自身、人生の終い支度にかかってはいる。

このちゃんこも「遺作」になるかも、と周りは冗談半分に
言ってはいるが、なんのなんの、一族で最も
食欲旺盛、口も達者な祖母のこと、軽く100まで
生きそうな。

孫の私が残暑にくたばってるわけにはいかん!!(^◇^)
そして、来る冬も省エネ、手作りの防寒具で暖かに
すごせそうだ。
ちゃんこ  9月13日_e0061785_86490.jpg

Commented by pata-001 at 2011-09-13 08:46
袖の無い「ちゃんこ」は家事をしなくてはいけない者にとっては袖が邪魔にならなくてとっても重宝。
うちのオッサンは昨冬買った「どてら」が大層気にいり、一年限りでも惜しくは無い値段だったのに、今冬も出番が増えそうです。
これなら安物の合繊ではなく本物の綿入りを手に入れたいです。
Commented by 華子 at 2011-09-13 10:52 x
総絞りの袖無し、豪華でかわいい!!そういえば寝るときの丹前をテレビショッピングでかいまきと言ってたり、名称はいろいろだね。わたしはお袖のあるのを「ちゃんちゃんこ」と言ってた。受験の時に使った。作ってくれる人がいなくなって着る機会が無くなってしまった。お布団をほぐした本物の綿が重いけど温かいんだよね。おばあちゃまの手作りうらやましい〜!!
Commented at 2011-09-13 12:30 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by まか at 2011-09-14 19:55 x
わたしって独身時代に文章をナリワイとしていた女ですが
うりぼーさんは
そのころのわたしよりもっと良い文章書きますね(^^)
Commented by ca0lizm at 2011-09-15 19:43
***pataさま

この上に割烹着、というのが祖母の定番のようです。
今は何でも着るものが安すぎて、繕ってまで着ることもないし
手作りもかえって高くつくこともあるでしょうけど、こういうものを
作ることができる技術はやはりすばらしいです。
Commented by ca0lizm at 2011-09-15 19:47
***華子さま

かいまき、って知らなくて、調べてみました。カテゴリは「寝具」なのね!
綿は確かにぬくい!化繊は軽くて安いけどね~
古き良きものの価値を改めて認識しています。
Commented by ca0lizm at 2011-09-15 19:48
***鍵さま

ありがとうございます。同じものに接しても、気になる部分が異なったり
捉え方も違う、文字のもつ威力は人の数だけ発揮されますね!
Commented by ca0lizm at 2011-09-15 19:52
***まかさま

(^◇^)それは、稚拙な言葉足らずの私の文章を、豊富な知識と
経験で補って、深く解釈してくださるまかさんの感性による部分が
ほとんどですよ!!
まかさんの作品に触れる機会はあるのでしょうか。是非読んでみたい!
いつも幅広いネタに、さくりと斬り込む文章で、私の方がいつも
時事ネタを勉強させて頂いております<(_ _)>
by ca0lizm | 2011-09-13 08:07 | 無機物 | Comments(8)

 心の琴線に触れるもの


by ca0lizm