ピボット 7月24日
2011年 07月 24日
一日のおわり、建物を出ると潮のにおいがする。
それは、南の島を連想するさわやかさとは程遠く、
どちらかといえば電車で海水浴に行った帰り、
ぬるい海の家のシャワーで流しきれなかった、
全身から立ち上る磯のにおいと気だるさを思い出す。
オフィス街のど真ん中、狛犬みたいに両サイドに
ライオンが鎮座する橋の下、淀んだ流れの先に
海があるのだなーと、湿った川風から知る。
5月いっぱい、それこそ社会において生産的なことは
何もせず、無職を満喫した。求人サイトも覗いてはみる
ものの、焦りも不思議とないために、熱心にはなれず。
1年前、就カツに必死な時は不採用通知の嵐、今回
皮肉にも「まーそのうちに」、と遊ぶ気満々のさなか、
某派遣会社から連絡があった。
前任者の年齢、会社が求めるスキルと経験、その他
いくつかの特殊な条件にあてはまる人材として、私に
白羽の矢が、それもピンポイントで刺さったのだと、
働き出して即いやっちゅうほど認識させられた。
そして、前任者がなぜ、わずか半年で退職することに
なったのか、その原因も初日にして納得した。
いろんな意味で、この会社はかなり変わっている。
ただ、私はひと月単位の雇用で、おそらく仕事量が
ある程度落ち着けばそこで終わりなのだろうし、
期待しない分気楽。職場環境を何とかしようなんて
もう無駄な抵抗はしない。
そういうわけで、住民税もちゃんと払えたし、
1年の事務職のブランクも一気に埋められたので
よかったかな、と思う。先のことはまた、必要に
迫られたタイミングで考えよう。
by ca0lizm
| 2011-07-24 05:18
| みず
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