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寻求休息  台北の旅 (6)

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ポケットには1元硬貨が6枚。帰りの空港で私の持つ、
この国で使える全財産。円高の恩恵を受けるほどの
買い物をするでもなく。換金したのはわずか6,000円。

最後に空港で小さな肉まんを1つ20元で買い、
無駄なく使いきる。
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帰路のフライト時間の関係で、朝食の時間前に
ホテルを出発、そのためチェックアウト時にホテルの
用意したお弁当を受け取ったのだが・・・・
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巻き寿司、だった。
が。
ごはんに水分がほぼなく、カッチカチやーん!!

・・・フロントで、笑顔で苦情を言った。日本語のわかる
受付のお姉さん相手に、私の方がカタコトで
「これ かたい たべられない だからチンして」

輪切りにした巻き寿司5つ、紙の容器に入れられ、
前日から冷蔵庫に入れてあったもの、とのこと。

チン、て。でもこれがなんと、通じたところがすごい。
ホテル内のコンビニのレンジで半笑いの店員さんに
チンしてもらった。まだらに熱せられた巻き寿司。
まずいわ、少ないわ、ロビーは薄暗いわ、侘びしいわ!!

ついでにコンビニでパンを買ってかじる。

余談だが、いなりずしは「豆皮寿司」と書く。

空港の待ち時間。ひもじさに、こんなことなら、
もう少し元を残しておくのだったとしみじみ。
なけなしの小銭で買った肉まんひとつ。
新たに換金できないこともないが、耐えた。

こういう出来事は、アジア貧乏ひとり旅らしい。

離陸してすぐ、機内食が出た。うれしかった・・
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定番ながら、「足裏マッサージ(700元)」、そして
日本では興味がありながらもこわくて行けなかった
「耳かき(500元)」体験も。それなりにすっきり。

旅の間に文庫本を2冊読破。お気に入りの音楽に
喚起される思いにまた涙した。痛みを伴うせつなさは
いつまでたってもぬぐいきれないけど、旅は私が
生きてゆくためには不可欠。

マッハで通り過ぎた正月休みと台北の街。
折を見て反芻しながら旅を何度も味わい直したい。
まだまだ旅は続く。まだ私は旅の途中なのだ。
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by ca0lizm | 2011-02-13 04:23 | たび(異国) | Comments(0)

 心の琴線に触れるもの


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