寻求休息 台北の旅 (6)
2011年 02月 13日
ポケットには1元硬貨が6枚。帰りの空港で私の持つ、
この国で使える全財産。円高の恩恵を受けるほどの
買い物をするでもなく。換金したのはわずか6,000円。
最後に空港で小さな肉まんを1つ20元で買い、
無駄なく使いきる。
帰路のフライト時間の関係で、朝食の時間前に
ホテルを出発、そのためチェックアウト時にホテルの
用意したお弁当を受け取ったのだが・・・・
巻き寿司、だった。
が。
ごはんに水分がほぼなく、カッチカチやーん!!
・・・フロントで、笑顔で苦情を言った。日本語のわかる
受付のお姉さん相手に、私の方がカタコトで
「これ かたい たべられない だからチンして」
輪切りにした巻き寿司5つ、紙の容器に入れられ、
前日から冷蔵庫に入れてあったもの、とのこと。
チン、て。でもこれがなんと、通じたところがすごい。
ホテル内のコンビニのレンジで半笑いの店員さんに
チンしてもらった。まだらに熱せられた巻き寿司。
まずいわ、少ないわ、ロビーは薄暗いわ、侘びしいわ!!
ついでにコンビニでパンを買ってかじる。
余談だが、いなりずしは「豆皮寿司」と書く。
空港の待ち時間。ひもじさに、こんなことなら、
もう少し元を残しておくのだったとしみじみ。
なけなしの小銭で買った肉まんひとつ。
新たに換金できないこともないが、耐えた。
こういう出来事は、アジア貧乏ひとり旅らしい。
離陸してすぐ、機内食が出た。うれしかった・・
定番ながら、「足裏マッサージ(700元)」、そして
日本では興味がありながらもこわくて行けなかった
「耳かき(500元)」体験も。それなりにすっきり。
旅の間に文庫本を2冊読破。お気に入りの音楽に
喚起される思いにまた涙した。痛みを伴うせつなさは
いつまでたってもぬぐいきれないけど、旅は私が
生きてゆくためには不可欠。
マッハで通り過ぎた正月休みと台北の街。
折を見て反芻しながら旅を何度も味わい直したい。
まだまだ旅は続く。まだ私は旅の途中なのだ。
by ca0lizm
| 2011-02-13 04:23
| たび(異国)
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